もくじ
赤紙が来た!第三回(GOGO五耐に出場)
前回、ビッグボスよりGOGO五耐へのお誘いを受けて私もただ黙ってその時を待つことはしませんでした、私は凡人故に反復する・歩みを止めない事しかないのです。
兎にも角にもSPA直入を走りました。
決定からの2ヶ月本当によく走った、タイヤもオイルもガソリンも沢山燃やして
コースも沢山歩きました…自分なりにですが
速く・安定して走る方法を模索しました
(理由はまた別の話で)
嫁さんに一服盛られるのではないかと思うくらい走り続けました!
仕事も沢山サボりました。若い子は真似しませぬよう…でもそれくらいやりたかった事なんです!
11月21日(土曜日)公式練習
午前中にFPで8時からの走行だったので
TeamWITH87KYUSHUの全員一丸となってテント設営からマシンセットまで慌ただしく走行枠まで過ごします。
FP(フリープラクティス)
1時間走行し三枠目でラップタイマー計測の49秒安定の48秒ギリ入るくらいで走行(証明するものがないのでくらいという表現です)あるあるでマシンに慣れてきた頃に終わったのですが、擦り傷だらけの外見とは全く違った素晴らしく乗りやすい行き届いたマシンでした!
がっ、やはり絞ったとはいえ85kgの私の体重ではドコデンココデン路面に接地してしまう…
本当に申し訳ない!
ですが自分専用のセッティングにはできないので、この状態で本線を迎えました。
ここには山浦さんの作戦があったのです!
ちなみに
リーダーの山浦さんは半年前にミニバイクに乗って以来バイクに乗ってないにも関わらず
一枠目で48秒台ゴリゴリに走っていたので
やはり国際ライダーのスペックの違いを感じてなりませんでした。
夕方までセットや受付で案外掛かりましたが、夜は美味しい夕食を食べて就寝。
11月22日(日曜日) 本戦
だいぶ端折ります。
開会宣言→ブリーフィング→予選
予選は第一ライダーのみのタイムでグリッドが決まり
我がチームは前回説明しましたが第一ライダーはJP250で活躍している山浦正司郎くん(高校一年生)が前日は文化祭で全く練習できていない状態なので一発勝負で予選を走ります。本人は不安しかないらしく全日本の時より緊張してるように私は見て思いました。
予選開始
予選が早朝のため気温が上がらず
予選A組のZX-25RのVamos with PSK&YSS・AーTECH Racingも49秒台と少し振るわなかったようでしたが
そんな中 予選B組が始まります。
そして正司郎くんが走る
どん!
47.2秒
ぶっちぎりでで予選一位
えっと…
私の知るところでは
SPA直入のJP250のコースレコードより速いんですけど…この子底無しか?
ちなみにこのマシーンJP250の仕様からネオスタンダード仕様にデチューンされています。。。
TeamWITH87KYUSYU全員が
歓喜と絶句!
という訳で本戦
とんでもないチームに入った私
優勝候補じゃないのコレ?スタート前写真では気合入ってますが、内心ドキドキです…
本戦はローリングスタート!
そこからは第1スティントを正司郎くんが飛ばしに飛ばしドンドコとラップにつぐラップ…
2位以下を2ラップ以上と大きく引き離し、我らがチームリーダー山浦司さんの第2スティントへ
もちろん飛ばす飛ばす
第3スティントの私の順番の頃には概ね2位チームと3ラップ差でありがたいセーフティーリード
交代前に西嶋修監督から
西嶋監督に励まされて、セーフティリードは2周差まで縮まりましたが周りにショボいとか遅いとか思われたとしても意に介さず淡々と50〜51秒ペースで走りバトンをつなぐ
宣教師とくちゃんのお言葉
レース2ヶ月前にGOGO五耐経験者のとくちゃんから聞いていたのですが
「49秒以上のペースで第一・第二をスティント走るとタイヤがとんでもないことになってるからゆずしさん気をつけろよー」
と超雑にアドバイスを受けていたので、ズルズルタイヤで50秒ペースを練習していたのですがこのレースで実を結びました😁
とくちゃんに感謝!
タイヤ交換からの後半戦
第4スティントは正司郎くんがフレッシュタイヤでガンガン飛ばしまくる!また二位以下を4ラップする56分とギリギリのスティントでしたが疲れ知らずの48秒ペースとんでもないレース運び…
第5スティントの私へバトンタッチ
第3スティントに比べるとタイヤの消耗はなかったので50秒ペースでタイヤと燃費を抑えつつ走りました(ありがたや)
そして2位と2ラップ差で迎えたチェッカーライダー山浦司さんへ!GOGO!
レースも残り30分足らず
山浦さんはほぼ一人旅状態!やったぜ!
消耗したタイヤでも50秒ペースで周回を積み重ねて行きました!
TeamWith87KYUSHU全員が優勝を疑っていませんでした、このまま行ってくれ〜(祈り)
魔物が忍び寄る
おい!山浦さん転倒したぞ!
帰ってきた別チームのライダーが目の前で見たらしく…故意かはわからないのですが幅寄せされての接触転倒だったそうです
嘘や…
誰もが頭を抱えました。
アレ?
コースに目をやると山浦さんが走っている!
リアルタイムを見ると順位は2位になっておりギャップが30秒くらいある、ってことは山浦さんは転倒したが復帰していた!
そして1位チーム
岩戸亮介選手・井吉亜衣稀選手を擁する
Vamos with PSK&YSS・AーTECH Racingは…
ん?
もう一回ライダー交代残しとるやん!ですが相手は百戦錬磨のプロチーム、こちらのペースが上がっていないのを読んでいてギリギリまで第五スティントを走らせて残り10分で選手交代させるようですラストライダーはkawasakiのレジェンドライダー清原選手!
もちろん交代のみでもピットレーンは40キロ制限があるので、圧倒的にこちらが有利!
勝った!
誰もが山浦さんが抜き返すのを疑いませんでした。
また魔物が来る
山浦さん二度目の転倒。
あの状態で攻めて走っていての転倒でした
再々度山浦さんは復帰しましたが
Vamos with PSK&YSS・AーTECH Racingが
1位チェッカー!
色んな不利があったのにも関わらずレースが終わってみれば1位、さすがとしか言いようがありませんでした。。。
そして山浦さんも総合2位でチェッカーを受けます…
レースが終わり
コントロールタワー前に帰ってきた山浦さん、車体がボロボロなのは良いとしても(よくはないが)
どう見ても様子がおかしい…右手が痙攣しているしヘルメットの中は生汗を吹き出している…
グラブを脱がしてあげると親指の付け根が丸く大きくなっていて変な方向に親指が向いている(空手でよく見てきたが流石にコレは骨折か脱臼か脱臼骨折だなと察知)
いっ…医務室行きましょう山浦さん
医師は見た瞬間
「折れてるね、たぶん」
すぐに固定を始める、ツナギを脱がすと色んな所から砂利がメチャクチャ出てくる
山浦さん痛かったはずだ…
アナウンスが聞こえる
「今から表彰式を始めます」
僕は正司郎くんを連れコントロールタワーへ
もちろん総合優勝は
Vamos with PSK&YSS・AーTECH Racing
ライダーやスタッフ、スポンサーみんなの歓喜
そして
2位呼ばれない
3位呼ばれない
クラス別(NST−Ninja)
1位呼ばれない
2位呼ばれない
3位呼ばれない
主催へ駆け寄ります、もちろん何故?と
結論からいうと
失格でした。
山浦さんの一回目の転倒時にその区間でイエローフラッグが出ていたらしく、そこで接触・転倒したことが原因だったようです(相手の故意・故意じゃないは関係なく)
本当に1時間くらいはウダウダもうバイク降りようかしら?なんて疲れていた事もあり、あらぬ方向でものを考えてしまいましたが
私たちが辛い以上に
運営サイドも苦渋の決断をしなければならなかったのではなかろうか?と冷静になれました…
ルールの順守
空手においても、そのルールを学び
ルールを守りながらも最大限を利用して勝ちにいくことを私は競技者としても指導者としてもそうしてきました、ルールがあるから皆平等に楽しめる”なあなあ”にしたら楽しいや平等が壊れてしまう、だから運営サイドは厳しくジャッジしたのだと悔しさはありましたが理解できました。
リザルト↓
失格になる前のリザルト↓
山浦さん最後24秒差まで詰めたんや😭
闘い終わって日が暮れて まとめ
結果はアレでしたが、モータースポーツを十二分に楽しめたと自負できる二日間でした!
もちろん、予算さえちゃんとできればまたチャレンジしたいですし、相手はどう思ってるかわからないんですが、超一流のライダーたちと一緒に走れるのは本当に素敵でした!
最後に感謝
「来年俺はリベンジしますけんゆずしさんお願いしますよ?」と熱い言葉を言い残し会場を去って行った山浦一家。。。私もその言葉を聞いてゾクゾクしていますので来年は同じメンバーでリベンジしに行きましょう!
心に誓いましたが呼ばれなかったりして💔
special thanks!!
このとんでもなく楽しいお祭りに誘っていただいた太田社長
(ビッグボスって僕が心の中で勝手に言っている)
尊敬している西嶋修監督、マシンを作ったメカニックの池見さん・山下さん、サポートに徹してくれた松井さん・安部さん、炊き出ししてくれたEPLの荒木さん、遠く直入まで応援にきたWITHファミリーの皆様。
そして
山浦一家の怪物的走りをした正司郎君
タイムキーパーやサインを出してくれた奥様。
2度転倒しても親指へし折れても不屈の闘志で鬼神のように走ってチェッカーを受けた
リーダーの山浦司(お父さん)さん、最高・最強のチームでした!
そして
2018年からライディングを教えていただいたKAZEのインストラクターの皆様!特に林所長には行くたびチョコチョコ質問攻めしてウザかったとは思いますが、やっとレースに出ました!
コレまで一緒にゴリゴリにやり合って壁を何枚も破ってくれたしゅう・まるコンビ
会ってはヒントをくれた野田さん・とくちゃん・プロヘッドの林田さん
SNSから応援してくれた皆様!
心の底から感謝です!
挑戦はまだまだ続きそうです。
来年は嫁さんに怒られない程度にします💔
TeamWITH87KYUSHU最高!!